つんどく、よんどく?

一歩右から見てみよう。

今まで見えてなかった「ミチ」が見えてくる、そんなブログ。

ビジネスだけでなくライフハックにも使える、超実用的な心理学

f:id:zennosuke:20161016234042p:plain

ソフトバンクホークス、終戦しましたね。つらいです。

しばらく気持ちを整理する時間が必要かもしれないです。

それにしても大谷くんの165km/h連発には、敵チームながら震えました…うん…

 

とまあ、野球の話はさておき、

今日は、先日当ブログで取り上げた「影響力の武器」の続編です。

 

この本では、

前作、影響力の武器で取り上げられていた6つの武器

  • 返報性
  • 一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性

はもちろんの事、それに加えて

最近の科学的研究結果から導き出された心理学の見地から、

それらをいかに仕事などの実生活に生かしていけば良いのかについて

53の実例をもとに解説しています。

前作の影響力の武器を読んでいなくても、

あらゆる対人コミュニケーションの場において、すぐに応用できる内容が満載なので、この本から入っても全然大丈夫だと感じました。

 

時間軸によって人の判断軸は変化する。

53事例すべて紹介するとなると骨が折れる、というより、

骨が粉々に砕け散りそうなので、

特に私がピンときた2つの箇所を紹介します。 

 

人間はたいていの場合、すぐ先の未来に起きる出来事とはるか先の未来に起きる出来事を、全く別物として考えている。
すぐ先の未来に起きる出来事に対しては、とても具体的な条件に照らして考える一方、はるか遠い未来のように思われる出来事に対しては、より抽象的な条件に照らして考えることが非常に多い。
 
影響力の武器 戦略編 p80から抜粋

 

私の就職活動がまさにこれに当てはまっていました。
 
新卒一斉採用という世界的に特殊なシステム下において、
大学卒業を控える大学四年生は、だいたい半年から一年前に一つの会社に行くことを決めます。
一般的に一つの会社を決める際には、数多くの判断基準をもとに、
ある程度自分の中で判断基準の優先順位を決め、意思決定するというプロセスを踏みます。
その判断基準は、給料であったり、福利厚生の充実であったり、自分の好きな事業なり商品を扱ってたり、、、と人によって異なってくるでしょう。
 
私の場合は、会社の目指す方向が自分の行きたい方向とマッチしているか、が最優先の判断基準でありました。
 
今省みてみると確かに、来年の就職という、ある程度先の未来に対して、自分の価値観、道徳観などの抽象的な条件に照らして物事を判断していた自分がいたことを思い出します。
 
これが来週から働いて欲しい、というような状況だと、もう少し具体的な条件(給料や休日、福利厚生など)を加味した上での意思決定になっていたのかもしれません
 
要するに、人は時間軸上で遠くのことを意思決定しようと思うと、具体的に考えられなくなるので、より抽象的な判断軸で物事を考えるのだ、ということです。
 
 

商談でのプレゼンは、スライドをスクリーンに映すべし。 

 

選択肢を眺めるときに物理的な距離を広げると、その小さな変化が購買の意思決定の早さを大きく左右する。
 
影響力の武器 戦略編 p243から抜粋
 
 これは、今から実践しようと思いました。 
 
人は、物理的に近いところから選択肢を見るより、
ある程度距離をとって選択肢を見た方がより客観的に判断することができ、早い意思決定を期待できるという研究結果が出ています。
 
例えば、新規顧客へ複数の選択肢をプレゼンをするときに、ノートPCにスライドを映してプレゼンするより、大きなスクリーンに映してプレゼンした方が、顧客はより客観的な判断ができるということです。
 
また、朝着ていく洋服をいくつかの選択肢の中から決めるときや、今日読む本を決めるとき、お昼ご飯のお弁当を決めるときなどの「自分vs物」の場合でも応用できそうです。
 
迷いを少なくすることで、自身の意志力を無駄に消費せずに済む工夫が出来ますね。
 
 

超実用的な心理学本

これら二つをはじめ、
数多くのスモール・ビッグ(小さな工夫が大きな変化をもたらすこと)
が紹介されており、
非常に実用的な心理学の本に仕上がっています。
 
これからは何か行動をする前に、この本で紹介されている内容を応用して、
その行動に少しの工夫を加えようと思っています。
 
また普段の生活において、どこにスモールビッグが用いられているのかを意識して、周囲を観察しまくっていくつもりです。
 
後日、試した小さな工夫がもたらした結果と観察結果を、ここで共有できれば面白そうですね。