つんどく、よんどく?

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ライフハックのヒントが詰まった最新脳科学【ブレイン・バイブル】

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脳科学に関する一般書の中でも、濃い。

その一言が、
ジョン・アーデン著 THE BRAIN BIBLE
を一通り読んだ後の印象でした。
 
普段の生活をいかに良いものにするか、
そのための脳科学的TIpsがふんだんに詰まっています。
 
日常生活を充実させるための最新科学が詰まった一冊。
 
内容のレベルとしては、脳科学の入門教科書に匹敵するくらいの難易度でした。
脳科学に関する知識が全くない一般人にとっては、
一読して完全に内容を把握することは厳しいでしょう。
 
それぞれの章のまとめは、読者が実際にどう行動すれば良いのか、というシンプルなものになっています。
しかし、その根拠の大部分が最近の科学論文から引用したメカニズムや、
研究結果の説明において、専門用語がふんだんに散りばめられているので、
その分野の知見がないと一読では完璧な内容理解は厳しいと思います。
 
ただ、その内容は比較的わかりやすく解説してくれているので、
前述のように一読では内容の理解は難しいですが、
複数回読みこなすことによって、
しっかりと自分のものにできるように書いてあるように感じます。
 
休んでると思っても、脳は全然休んでいないという事実
 
この本で一番興味を惹かれた脳に関する事実の一つが、
休んでいる時と活動している時の脳の消費エネルギー量はさほど変わらないという事実です。
その部分を以下で引用します。
脳は休んでいる時にはほとんど活動していないというかつての考えとは逆に、あなたがこの文章を読むために必要な脳の活動量は、既に使われている脳のエネルギーにほんのわずか加えればいいだけである。これは、近年の神経画像調査によってわかっている。言い換えれば、1日の多くの時間を過ごす脳の裏方の活動にはかなり活動的な初期設定値があると言うことである。
車の割り込みのような活動や司令に集中していない時に起こっているこの脳の設定値活動は、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる。DMNは自己を反映した夢想や考え事に関連している。DMNは脳の様々な領域で起こり、おしゃべりを続けていても準備ができている状態で、車に注意を戻すと言うような意識的な活動に使うことができる。
THE BRAIN BIBLE p55より抜粋
そしてここで出てきたのが「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と言う概念です。
このDMNがあるからこそ、
私たちは、他のことを考えながら車を運転することができるし、
飲み会で目の前の人とおしゃべりしているのに集中していても、遠くから名前を呼ばれた時に反応することができます。
今振り返ってみても、私たちはこのDMNの活動に支えられて生きてきてるのだなと、認識させられます。
 
今に集中することが、全てを改善する最強の方法
 
そして、
脳を明晰にするためには、
今に意識を集中させること
というのが印象的でした。
 
今に意識を持っていくことによって、ストレスの低減や注意力の向上、そして周りへの思いやりの気持ちが高まり、脳を明晰な状態にすることができる、とまとめています。
 
ますます瞑想に取り組まないといけないという気持ちにさせられます。
 
オススメの脳科学本。
 
文章構成も、章ごとに具体例(ストーリー)からの科学的根拠に基づいた解説、
という流れになっており、話に入っていきやすいようになっています。
脳科学をこれから勉強したいと思っている人にとっては、最高の入門書、
ライフハックをつき詰めたいという人にとっては、
実際にどう行動していけば良いかを自分で工夫するための材料がふんだんに詰まっている辞書、
のようなイメージでこの本を手にとってみてはいかがでしょうか。